五台山 竹林寺
瞑想と写経
Godaisan Chikurinji
MEISO TO SYAKYOU
五台山竹林寺 瞑想と写経体験
五台山竹林寺の歴史は神亀元年(724)、聖武天皇の勅願(ちょくがん)を奉じた僧・行基(ぎょうき)により唐の五台山になぞらえ開創されたと書かれている。そして、弘法大師がこの地で修行された由縁もあって四国霊場第三十一番札所に定められています。五台山竹林寺へはホテルから車で20分、観光スポットを回る MY遊バス (※1)を利用すれば簡単にアクセスができます。12月、紅葉が美しい季節です。石の階段を登り山門をくぐればまっすぐに続く石畳と四季のおりなす自然の景観を楽しむことができます。野鳥のさえずりや風の音、香りにゆだねるだけで心が清らかに澄んでいきます。石畳をすすみ階段をのぼると五重塔がそびえます。本堂には文殊菩薩が祀られており密教寺院建築の様式を随所に見ることができます。
瞑想と写経
瞑想と写経体験は書院にて行われます。書院は江戸時代後期に造営され、室町時代の様式を持つ造りと庭園が一体となった書院造りで、庭園は高知県三名園のひとつに数えられ国の名勝指定を受けています。書院の中を案内していただき奥のお部屋へ通していただきました。暖かいお茶をいただきながら僧侶から瞑想方法などやさしく説明していただけます。縁側には丸い座布団が敷かれていて目の前に美しい庭園を見ることができます。
瞑想
僧侶の説明のとおりに座布団の中央からやや前の方に座ります。すると自然と背筋が伸びて楽にあぐらが組めます。ゆっくり身体を揺らして楽な姿勢をとります。そして目を瞑り(つむり)呼吸をします。呼吸の方法も言われたとおりやれば簡単です。呼吸は必ず吐くことからはじめます。自分の中にある悪いイメージを口から吐いて美しい自然など良いイメージを想像して新しい空気を鼻から吸います。口から吐いて鼻から吸う。途中、呼吸が乱れても大丈夫です。またやり直して呼吸を繰り返します。私たちは呼吸を当たり前にしていますがこうやって呼吸に意識を向けると結構集中力がいります。僧侶が「瞑想は考えていいですよ。想いを巡らせます。」と言っていました。呼吸に意識を集中させながら自分の暮らす世界を想像し、イメージする世界を徐々に広くしていきます。家・街・日本・地球・宇宙...。想いを巡らすというのもやって見るとこれも中々集中力が入ります。そして徐々にイメージする世界を小さくして目をゆっくり開けて瞑想は終わります。脳のストレッチをしたようでとてもすっきりリラックス出来ます。
写経
写経は文字通り「経を写す」。仏さまの教えが説かれたお経を書き写すことです。最近は文字を書く機会がめっきり少なくなってきたかと思いますがこんな時代だからこそ丁寧に文字と向き合い、筆を墨につけてしっかりと書く時間はとても特別なように感じます。お手本となる文字を書きなぞるだけなのではじめての方でも書写が体験できます。